昨日は訪問看護に転職するときのポイントを書きました。
そこにインセンティブ制度についてお話ししたのですが、インセンティブ制度にはメリット・デメリットがあります。詳しくお話ししたいと思います。
Contents
訪問看護のインセンティブ制度って何?
たくさん訪問するとプラスでお金が入る制度です。訪問件数や訪問時間によってインセンティブが入ります。訪問看護ステーションによって基準が違います。
訪問看護のインセンティブ メリット
訪問した分給与に反映
病院やクリニックだとインセンティブはありません。
「インセンティブがもらえる」って新鮮に感じますよね。
訪問看護のインセンティブ制度 デメリット
インセンティブのデメリット 忙しい!
インセンティブをたくさんもらっているというスタッフもいます。しかし、そのスタッフのスケジュール…過酷です。
<訪問件数がとても多いスタッフの一例>
始業前に訪問に出発、休憩時間はとれない、移動時間も短い、事業所に戻る時間も遅い。終業時間外に事務所に戻ることも。記録は勤務時間内に書き終えられない。残業する。残業は固定残業代(みなし残業)に含まれているため、残業代はでない…。月末の報告書、計画書ももちろん勤務時間内にはできず、残業時間がどんどん増えます。
インセンティブのデメリット 休みがとりづらい!
有給を使いたいとき、体調が悪いとき、休みがとりづらいです。
代わりに訪問に行けるスタッフがいれば「代行」を依頼するという形で休みを取ることができるのですが、訪問件数がとても多いと「代行」では補えません。利用者さんの訪問を「お休み」することになります。場合によっては「お休み」でもやむを得ないです…。
実際、訪問件数が多いスタッフは全く有給を使用していません。
インセンティブのデメリット 報告・連絡・相談の時間がとりづらい!
事務所に戻る時間があったり、訪問時間の間隔があいていると、他職種とも報告・連絡・相談がしやすいです。
ですが、事務所に戻れない、移動時間が短いとなかなか連絡がとれません。
電話してもすれ違いだったり、遅くに事務所に戻ってからFAXしたりと残業につながります。
訪問看護のインセンティブ 時間と健康を考える
フルタイム(正社員)だと8時間勤務+休憩1時間となっています。
休憩時間を削ってまで9時間勤務するのはいかがかなと思います。残業もして。休みもとれない。体調が悪くても無理に出勤する。
訪問看護のインセンティブ 経営者目線
給与+インセンティブ制度はスタッフのモチベーションがあがります。
スタッフは「もっと訪問に行こう」と思って、営業を頑張り、依頼が来たときは自分のスケジュールに訪問をどんどん入れます。結果、会社の利益がでます。
スタッフを2人雇うよりも、1人で訪問件数を多く行ってもらう+インセンティブを導入したほうが、総給与は低く済みます。
インセンティブを多くもらっていたとしても、給与が倍になるほどはもらえません。
訪問看護のインセンティブ 何を優先するか
ここまでメリット・デメリットをお話ししました。結局のところ「何を優先するか」になると思います。
給与を優先するのか。時間を優先するのか。健康を優先するのか。
医療者としては利用者さんの健康を守る立場。健康は考えてほしいと思います。
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日勤・夜勤フルタイム勤務が大変、ツラい、辞めたい、働き方を変えたい、他の働き方ができれば…と考えている方へ。
私は労働だけではない収入を得られるようになったことで、マイペースに看護師ができ、楽に生きられるようになりました。
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