健康

ジェネリック医薬品

TVCMで「ジェネリック♪」「オリジナルを越えていけ」って聞くよね。

そもそもジェネリックって何か分からないことが多いよね。

ジェネリックについて説明しましょう~!

ジェネリック医薬品(後発医薬品)

ジェネリック医薬品は後発医薬品とも言います。対して先発医薬品があります。

先発医薬品とは、先に開発された医薬品(新薬,オリジナルになります。

これがTVCMで言っている「オリジナル」ですね!

添加剤が異なる

ジェネリック医薬品は先発医薬品と、同じ有効成分を同じ量含んでいます。効能・効果や用法・用量も基本的には変わりません。

基本的になので、効能・効果や用法・用量が先発品と異なるケースもあります。

有効成分は同じですが、添加剤が異なります。

添加剤って?

「製剤に含まれる有効成分以外の物質。製剤化を容易にする、品質の安定化を図る、有
用性を高めるなどの目的で、ほとんどすべての医薬品に添加されている。用途により、賦
形剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、矯味剤、懸濁化剤、乳化剤、着香剤、溶解補助剤、着色
剤、粘稠剤などと呼ばれる。これらは製剤の投与量において薬理作用を示さず、無害でな
くてはならないが、アレルギーなどの有害反応を引き起こすことがあるので、注意を要す
る。

引用:日本薬学会の薬学用語解説のサイトにおける「医薬品添加物」の定義

難しいことが書いてあります。

ほぼずべての医薬品に添加されている、有効成分以外の物質になります。

まとめると

☆飲みやすくする(賦形剤)
☆劣化を抑制する(安定剤)
☆微生物の繁殖を抑える(安定剤)
☆pHを保つ(緩衝剤)
☆苦い薬を飲みやすくする(矯味剤)
☆水分で溶けるようにする(懸濁化剤)
☆混じり合わないものを均一に混ざりやすくする(乳化剤)
☆においをつける(着香剤)
☆水に溶けづらい薬を溶けやすくする(溶解補助剤)
☆色をつける(着色剤)
☆液体の粘性(どろどろ)を高める(粘稠剤)

☆アレルギーを引き起こすことがある!

有効成分と同様、添加物ってとっても大事!

治験の違い

厚生労働省から薬として承認を受けるために、人を対象として行う臨床試験を「治験」といいます。

現在販売されている薬は「治験」によって効果や安全性が確認され、厚生労働省で審査を通ったものになります。

健康な人に治験を実施

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と血中濃度が同じような推移であれば、医薬品としてオッケーとなっています。

血中濃度とは
薬を飲むと臓器で溶け、血液にのって全身へ運ばれます。その時の血液中の薬の量を血中濃度といいます。

長時間血中濃度は測定していない

徐放剤と呼ばれるお薬があります。

徐放剤とは
薬物を徐々に放出するように製剤学的な工夫を施した薬剤です。血中濃度が長時間持続する薬です。

ジェネリック医薬品だと、長時間血中濃度が持続しているかは測定していません。

注射剤は治験をしていない

有効成分が完全に溶解した注射剤で、血管内に投与するものについては血中濃度の推移を変化させる要因がそもそも存在しないため、生物学的同等性試験を行う必要はありません。

引用:ジェネリック医薬品への疑問にこたえます ~ジェネリック医薬品Q&A~
   質問4のPOINT 厚生労働省

国が勧めているジェネリック医薬品

医療費が増加傾向だから

高齢社会となり、病気にかかる人、治療を受ける人が増加しています。

年々医療費は増加傾向です。

国は医療費削減のため先発医薬品よりも安価なジェネリック医薬品を勧めています

私の住んでいる地域では役所から「ジェネリック医薬品に切り替えましょう!」と手紙が届きます。

ジェネリック医薬品は安い

先発医薬品(新薬)は、研究開発などに莫大なコストがかかります。大勢の疾患を抱えている方に治験を行っています。先発医薬品の薬価には研究開発費等に要するコストも含んでいます。

対してジェネリック医薬品(後発医薬品)は先発医薬品の使用経験を踏まえて開発・製造されます。研究開発に要するコストが少なく済むので薬価が低く設定されています。

病院、薬局もジェネリックを採用するのはなぜ?

厚生労働省から「2020年末までのなるべく早い時期に、後発医薬品の薬の比率を、全体の80%にしなさい」と言われています。

後発医薬品を積極的に取り入れた方が、病院の診療点数(売り上げ)がアップする仕組みになっています。反対に、後発医薬品と取り入れないと経営が苦しくなります。

そのため後発医薬品への切り替えに必死です。

患者さんへの身体の影響は?

今まで病院、訪問看護で勤務した私の実感になります。

ジェネリック医薬品に切り替えたことにより、悪い影響がでない方、でる方もいます。

悪い影響がでた方は、ジェネリック医薬品から先発医薬品へと戻します。

薬切り替えのタイミングで変化が起きた場合は注意です!

私自身は合わない薬がありました

鎮痛剤でとある薬を飲んでいるのですが、ジェネリック医薬品を飲んだら吐き気がでました。

最初は薬のせいと思っておらず、もともとの体調のせいかなと思っていたのですが…。

ジェネリック医薬品を内服するたびに吐き気がでたので、これが原因かと気づき内服するのを止めました。

メリット・デメリットはある

メリット デメリット

安価
先発品と同等の有効成分
医療費削減できる
 

添加物が先発品と違う
治験はされてる…?
合わないこともある

よく耳にするジェネリック。

ジェネリック医薬品の推進は、国の財政、医療機関のしがらみがあります。

メリット・デメリットを知ったうえで、みなさんにジェネリック医薬品か、先発医薬品か選択してもらえると良いかと思います。

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ABOUT ME
はるか
訪問看護パートで週3日+副業で生活しているナース。 看護学生卒業後は三次救急の病院に就職。 フルタイムで働き心身共に疲弊する生活に疑問を抱きながら 「家族のために、患者さんのために、職場のために」 と思い日々頑張っていました。 「幸せってなんだろう。自分のために生きたい。」 と思い、働き方をガラッと変え副業を始めました。 私は今、生活にも時間にもゆとりがあり、毎日幸せを実感しながら日々過ごしています。 パート+副業の経緯や私がどんな生活をしているのか、詳しいプロフィールはURLをクリックすると見ることができます☆
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