訪問時、利用者さんが熱中症になっている危険があります。利用者さんは高齢者が多いですが、高齢者は身体機能の低下もあり熱中症になりやすいです。
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なぜ高齢者が熱中症になりやすいのか
高齢になると脂肪がつきやすくなる分、体の中の水分の割合が少なくなります。同じ環境にいても高齢者の方が熱中症になりやすいです。
それに加えて…
体温調整が遅れ、体の中に熱がこもりやすい。
食事量が少なく、飲水量も少なくなりがち。
トイレが頻回にならないよう水分摂取を控える傾向にある。
心機能や腎機能が低下していると熱中症になったときの症状が重篤になりやすい。
訪問時に注意すること
室温
明らかに部屋が暑いときは異常です。室温は何度でしょうか。利用者さんは暑くないと思っていても、体の感覚が鈍くなっているだけで、体は悲鳴をあげています。クーラーや扇風機の使用、窓を開けるなど、室温を下げましょう。
まずは意識を確認
意識障害があればすみやかに救急車を呼びましょう。意識障害とは意識がない、応答がない、言動がおかしいことです。意識障害があるということは、脳の中枢神経に影響が及んでいます。病院での治療が必要です。
熱中症のバイタルサインの特徴
・高体温・頻脈・脈圧が弱い・血圧が低い・酸素低下
意識はあってもバイタルサインに異常があれば救急車を呼びましょう。
熱中症を防ぐために
適正な室温にする
高齢者の感覚では適正な室温が分かりづらいかもしれません。温度計を使用し、適正な室温の目安が分かるようにしましょう。クーラー、扇風機を活用しましょう。部屋の風通しを良くしましょう。
涼しい服装
夏場なのにジャケットを着ている利用者さんはいませんか?涼しい服装に着替えるようにしましょう。外に出るときは帽子を使用できるようにしましょう。
タオルなどで体を冷やす
汗拭きように首にタオルを巻いている利用者さんもいますが、それを冷たいタオルにするだけ!冷たいタオルの間食が嫌であれば、ネッククーラーを使用しましょう。私も愛用しています。
こまめに水分補給
スポーツドリンクを準備してもらいましょう。喉が渇いたと思う前に水分補給ができるよう、時間で目安をつくりましょう。例えば食事の時はお水やお茶をコップ一杯ずつ、朝起きたとき、食事の間にはスポーツドリンクをコップ一杯など…。
特に一人暮らしの高齢者は注意
利用者さんに同居家族がいる場合は、家族に体調を気にかけてもらえるのですが、一人暮らし(独居)の高齢者は特に注意が必要です。訪問看護師だけでなく、ケアマネジャー、ヘルパーなど他職種と連携し、熱中症が予防できるように介入していきましょう!
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日勤・夜勤フルタイム勤務が大変、ツラい、辞めたい、働き方を変えたい、他の働き方ができれば…と考えている方へ。
私は労働だけではない収入を得られるようになったことで、マイペースに看護師ができ、楽に生きられるようになりました。
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