医療機関で働いていると「インシデント」という言葉をよく聞くと思います。
「インシデント」っとは起きたらインシデントレポートに記入し報告しないといけませんが、報告したときの先輩や上司の反応が怖かったことはないでしょうか。
「インシデントしたらやだな」「報告やだな」と思い看護師として働く自信がなくなることもないでしょうか。また、インシデント報告をせずインシデントを隠す原因にもなります。
インシデントとは何か、なぜインシデントレポートが必要なのでしょうか。
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インシデントとは何か、なぜインシデントレポート・報告が必要なのか
インシデント(いんしでんと、incident)とは、事故につながりかねない医療行為を未然に防げた例や、実施されたが結果的に患者に傷害や不利益を及ぼさなかった事象、日常診療で起こりそうな医療事故や医療過誤などに事前に気付いて対処できた事例などのことを指す。
医療現場では、「ヒヤリ・ハット」とも呼ばれている。このインシデントの事例(インシデントレポート)を集計し、対策を立てることで、医療ミスや医療事故の発生の防止、その他のインシデントの発見に役立てることができる。
その行為によって患者に傷害や不利益を与えてしまった事象を、アクシデントという。
インシデントと聞くだけで辛い看護師もいるかもしれません。
インシデントとはヒューマンエラー(人が起因する誤り)が多いため、起きるものと思っておいた方が良いです。
インシデントレポートを書く
①インシデント、アクシデントの種別
②発生日時
③発見日時
➃発生場所
➄患者情報
⑥当事者の状況
⑦内容
⑧影響レベル
⑨発生後の対応
⑩発生の要因
⑪発生後の改善策
大まかな内容ですが、医用機関によって異なることもあります。
インシデントレポートは要因と対策を考え、再発予防をすること
自分で振り返る
人は完璧ではありません。なぜインシデントが起きたのか振り返りましょう。振り返ることで、どのように行動すればよかったのか対策も考えることができます。
新人看護師さんだと1人で振り返るのではなくて、先輩と一緒に振り替えることもあると思います。何がどうしてそうなったのか、知識や経験も浅く、1人で振り返るのが難しいこともあります。
チームで話し合う
チームで話し合うことで、インシデントの共有ができます。
多くの意見を聞くことができ、より良い対策が見つかります。対策として病棟のルールを変えることもあります。
インシデント報告について:教育担当者へお願い
教育担当者の方はインシデントとは何か、報告を受けたときにどのように対応をするのか、研修を受けているとおもいます。
私が受けた研修をもとに、再度お願いです。
インシデントは個人を責めるものではない
最初にインシデント報告を受けた方は、要因、対策を「一緒に考える、フォローする」立場です。
たまに「何でこうなったの?」「何でこうしたの?」と口調がきつく責める看護師がいますが、その対応は間違いです。
責めらると新人看護師さんは言葉がでなくなります。そして「責められるのが怖い」と思い、インシデントを隠すようになります。
チームでインシデントについて話し合うときも責めないで
チームでの共有、対策を考えることは再発予防にも大切です。
しかしインシデントを起こした看護師自身に他のスタッフの前で発表させ責めるのは間違いです。
インシデント報告の度に指導を受けるのはしんどい
私が新人看護師の時はインシデントを起こしたときに、その日のフォロー者、リーダー、医療安全係(院内の係、病棟に1人)、師長と報告を4回もしないといけませんでした。
フォロー者がいなくなってひとり立ちしたら、報告はリーダーからになりますが、3回もしないといけません。
私も精神的に辛かったですが、報告を受ける側も業務の時間があって嫌ですよね。話しかけづらいときもありました。
教育者で医療機関の雰囲気(離職率)が変わる
離職者が多い、若い人しかいない医療機関。働き続けられない医療機関は何かしら問題があります。
良い勤務場所は人が辞めないですね。それは教育者で大きく変わります。
インシデントを起こした医療者にお願い
インシデントを起こしてショックをうける、へこむ、私って働いてていいのかと思う気持ち、分かります。私もそうでした。
でも「インシデントを起こさないように」って頭にあると、緊張しちゃって、身体が固くなって思うように動けなくなることもあります。
「インシデントを起こさないようにする」のではなく「患者さんに安全な医療、看護を提供する」のが私たちの役割です。
インシデントが起きたときは、インシデントレポートを報告することで要因と対策を考え、繰り返さないようにする目的があることを覚えておきましょう。
インシデントを振り返ることで個人も病棟も成長できます!前向きに考えましょう!
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日勤・夜勤フルタイム勤務が大変、ツラい、辞めたい、働き方を変えたい、他の働き方ができれば…と考えている方へ。
私は労働だけではない収入を得られるようになったことで、マイペースに看護師ができ、楽に生きられるようになりました。
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