私は急性期病棟で約6年半働き、訪問看護に転職し約3年が経過しました。
働いていると看護師の心のケア、メンタルヘルスケアについて考えさせられます。
自分はバタバタ働いている時は心のケアができていなかったと思います。
そして周りの看護師を見ていると幸せそうには見えませんでした。
イライラ、せかせか、ストレスたまってるなーっていう感じ。
緩和ケアでは、患者さんには身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインの4つの苦痛があると言われています。
緩和ケアは終末期の患者さんについて言われることが多いですが、以前勤務していた病院では終末期関係なく、病気にかかった誰もが緩和ケアの考えが必要と学びました。
確かにどの患者さんにも必要な看護だと思います。
そして患者さんだけでなく、誰でもこの4つの苦痛や悩みはいつでも出現しするものです。それは私たち看護師も同じです。
転んで擦りむいた、痛い
生理痛がつらい、しんどい
こういった時にどう自分で対応するか、なんとなく決まっていますよね。自分自身で苦痛のケアをしています。
これらの苦痛は表面に出てきやすいので対応しやすいです。
逆に表面に出づらい苦痛もあります。
それは「心」「メンタル」です。
患者さん、先輩看護師に怒られた、傷ついた
職場がバタバタして落ち着かない
インシデントをするんじゃないかと常に心配
友だちにイライラする
これらはよくある看護師の心のストレスです。あなたの中にあることなので、表面化しづらく他の人は気づきづらいです。
「心と身体は密接につながっている」と聞いたことがあるかもしれません。
心のストレスに気づけずに、あるいは気づいていても無理に頑張ろうとすると、身体が壊れます。
眠れない
起きる時間なのに起きれない・思うように動けない
頭がぼーっとしてやっていいこと、悪いことの判断がつかなくなる
ある看護師の身体が壊れてから、他の看護師が心が病んでいるんじゃないかと気づくことは良くありました。
心と身体が壊れて病棟を退職する人を何人もみてきました。
身体が壊れる前に、心のストレスに気づいてほしい。メンタルヘルスケアをしてほしいと思います。
じゃあどうすれば心のストレスに気づけるのかというと、まずは自分と向き合う時間をつくることです。
私は今
傷ついている
ソワソワして落ち着かないな
業務をすると心配で不安があるんだ
友だちにイライラしてる
感情に気づきます。
そして深呼吸をします。
精神の看護実習、患者さんとの関わりで「肯定も否定もしない、そのままを受け止めること」と学びました。
その時は「そうなんだ~」としか思わず、精神の病名がついた人にそういう看護をするんだと思っていました。
ですが違います。
誰でも心・感情はあるもので、どんな人にも必要な看護です。
患者さんは「医療機関を受診して病名・診断がついた人」で、広い意味でその人のただの個性です。
一般的に患者さんとは言わない病名・診断がついていない人との関わりと区別することはありません。同じ人間です。
そしてあなたも同じです。
自分以外の人にすることだけが看護だけではなく、自分自身にも看護は必要です。
自分の感情に気づかず、ためこんでいませんか?
私自身感情が落ち着かないときには、少し自分を客観的に見て「あ、今イライラしてるな」と気づき深呼吸をします。
これだけで自分の感情に気づいて、そのままを受け止めることができます。
正直に話すと、私がこれをできるようになったのはここ最近です。
病棟で働いているときはこんなことできませんでした。
自分と向き合う時間をつくれず、バタバタ過ごす毎日で心について考えて学ぶ余裕がありませんでした。
時間にゆとりができてから心のケアやメンタルヘルスケアについて考えて学ぶことができるようになりました。
自分の感情に気づくという自分自身の看護ができるようになり、頭がスッキリ!
ぜひ、試してみたください。
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