いろんな場所に訪問看護ステーションが設立され、求人も多くなっています。
なんでこんなに訪問看護ステーションが増えているかというと…
日本は医療費の圧迫+少子化による働く人の確保が困難なので在宅医療を進めていきたい!と考えています。
訪問看護ステーションの設置目標もあるのですが、まだ実現していません。
ちなみに、看護師のよる訪問看護の点数(訪問料金)はどんどん上がっていってます。
それだけ推し進めたい訪問看護医療!看護師免許を持っていたらどんなものか知りたいですよね。
訪問看護の仕事内容、1日の流れを紹介します!
Contents
訪問看護の仕事内容
訪問看護は30分、60分、90分と決められた時間のなかで、利用者さんの家で看護をします。
1対1でゆっくり向き合えてコミュニケーションがとれるが訪問看護の楽しいところ!
バイタルサイン測定、体調確認、環境調整はすべての利用者さんにしています。他の看護は利用者さんによって内容が異なります。
紹介していきますね!
バイタルサイン測定、体調確認
体温、血圧、脈、酸素飽和度を測定します。
前回訪問してから変わったことはないか、夜眠れているか、ご飯は食べれているか、排便はあるか聞きます。
病気や普段から訴えている症状を確認!(しびれや痒み、痛みや息苦しさなど)
家族がいるときは家族にもお話を聞きます。
環境調整
暑ーーい日、部屋の気温も高い!のにクーラーがついてない…なんてよくあります。脱水になる!
クーラーをつけたり、クーラーの風が嫌いという人には窓を開けて扇風機を回したり。室温を調整します。
部屋を歩くときに引っかかって転びそうなものはないか、動線の確認、整理整頓もします。
薬の管理、注射薬の管理
薬だけでも内服、貼付、注射、医療用麻薬…たくさんあります。さっと管理方法を説明しますね!
【内服薬】
自分で薬袋から取り出して薬内服できない方には、カレンダーやBOXを準備していただきます。
看護師が訪問時に、内服薬を次回訪問時までカレンダーやBOXにセット。
処方された量、カレンダーやBOXにセットした内服ができているか、残薬を確認・メモします。
シートで処方されていたら先生に一包化にしてほしいと依頼します。一包化の方がカレンダーから取り出しやすく、開封しやすいので便利!
【貼付薬】
貼付薬の交換を手伝ったり、カレンダーやBOXにセットします。
【インスリン】
注射の残を確認、注射の介助をします。
自分でインスリン注射ができない人は、週1回のみの注射に切り替えることも。訪問時に注射します。
【医療用麻薬】
痛み止めに医療用麻薬を使っている人もいます。内服、貼付、注射薬があります。
処方された量、内服・貼付した量、残りの数を確認します。
注射薬は在宅でも管理できるような小さいシリンジポンプがあります。病院のシリンジポンプをちっちゃくした感じ。
注射薬は訪問診療、薬局、訪問看護、ご家族と連携してどこからどこまでお互いが管理するのか、管理方法を共有します。
清潔ケア
シャワーや入浴の介助清拭、手浴、足浴、口腔ケアを状態に合わせてします。
清潔ケアの後に必要時爪切り、軟膏の塗布もします。吸引が必要な人には吸引もします。
浣腸・摘便
自力での排便が困難な方には浣腸や摘便をします。
これが訪問看護では多い!ベッド上で過ごす人はなかなか自力排便がないので、排便コントロールのために週2回訪問することも。
褥瘡処置
必要時褥瘡処置をします。処置の方法は主治医から指示があります。
洗浄、ふき取り、薬剤塗布、カーゼ保護が多いですね。
経管栄養
経鼻チューブや胃瘻から経管栄養を投与します。薬剤もある場合は薬剤も投与。
点滴
ご飯が食べれない、水分がとれない、経鼻チューブや胃瘻を選択しない場合に点滴をします。発熱があり点滴で抗生剤を投与することも。
点滴針の留置を訪問診療の診察でする場合と、訪問看護でする場合もあります。病院ほど点滴の機会は多くはありません。
点滴久々だなー懐かしいなーと思いつつ、やり方は覚えているものです!
訪問の都度、点滴の刺入部確認、ライン確認!点滴の更新やつけ外しをします。
機械の動作確認
人工呼吸器、注射薬のポンプなど、設定や動作の確認をします。
電源や設定の値、アラーム、注射薬だったら流量や残量も確認します。
確認用に項目ごとのチェックシートがあると便利!
医師、ケアマネージャー、多職種へほうれんそう
利用者さんに異常があったり、相談したいことがあったりしたら多職種へ連絡します。
訪問時家族がいなくて伝えたいことを伝えられなかったときは、家族へ電話連絡します。
訪問看護の1日の流れ
【9時ちょい前】
事務所に出勤、着替え
【9時~朝礼】
スケジュール変更がないか確認
事務所の掃除、訪問がある人は行く
【各自訪問に行く、昼食自由に】
訪問がある人は時間に合わせていく
昼食時間は特に決まってないので、空いてる時間にとります
ここも訪問看護の良いところ!
外に行くのでスタッフとずーっと一緒じゃないから気楽
訪問終わり次第着替えて、訪問着の洗濯
緊急訪問があるかもしれないので、夕方までは着替えません
【17:30~終礼】
利用者さんの変化や連絡事項など、スタッフで共有したい事を話します
これは私が勤務している訪問看護ステーションの1日の流れになります!
訪問看護ステーションによって移動手段は違う
地域によって車、自転車と移動手段が異なります。
都心で車を駐車するところがない…というところは自転車移動が多いです。
自転車は電動自転車のところしか見たことが無いですけど…(よく同業者とすれ違います)普通の自転車だったら移動がきつそう。
自動車移動の訪問看護ステーションだと「車の免許」は必須になりまよ!
訪問件数が決まっている、昼食時間が決まっているステーションも
訪問看護ステーションによって勤務形態はさまざまです。
訪問件数を入れるだけ入れる!というステーションと、訪問件数を決めているステーションの違いがあります。
訪問件数を入れるだけ入れる!ステーション
訪問件数を1日の勤務時間に入れるだけ入れる!というステーションは売上がどんどんアップ!
訪問に多く行っている人には給料に加えて報酬があることが多いです。
入れるだけ入れるといっても勤務時間はしっかり守ります!
訪問を入れすぎると個人の負担が強くなるので、(移動時間ギリギリ、記録が書けないなど)1人の負担に偏らないようにします。
訪問時間、昼ごはんも各自でバラバラなので、「あのスタッフと朝会ってから終礼まで会ってない」なんてこともあるあるです。
1日の訪問件数を決めている!ステーション
訪問件数に上限があり、訪問時間もステーション側で固定していることもあります。
昼食時間も決まっているので、事務所に帰ってみんなでとることもあります。みんなと昼に顔を合わせてコミュニケーションがとれるのがメリットですね。
売上は多くは見込めないので、訪問を入れるだけ入れるステーションと比較すると給料は低めです。
訪問看護の仕事と1日の流れ、スケジュールまとめ
訪問看護の仕事と1日の流れ、スケジュールを紹介しました!
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私は労働だけではない収入を得られるようになったことで、マイペースに看護師ができ、楽に生きられるようになりました。
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