薬を処方されている方、錠剤って飲みずらいな~って思うことありませんか?
看護師さん、飲み込みが悪い患者さんに、錠剤で処方されている薬を勝手に砕いて、とろみのつけた水で与薬していませんか?
それってとても危険です!!!
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麻薬の錠剤を砕いて与薬、死亡した事例
とある病院の事例です。
がんの痛みで麻薬の錠剤を飲んでいた患者さん。歩ける患者さんでした。飲み込む力が弱く、錠剤や水でムセこむことがありました。看護師は「患者さんが薬を飲めるように」と思い、麻薬の錠剤を粉砕、とろみをつけた水を一緒に飲んでもらいました。その数時間後…患者さんの意識がない!!!心臓の異常や脳卒中はなし。原因は「麻薬の錠剤を砕いて与薬したこと」。麻薬の拮抗薬(麻薬の効果を妨げる薬)を投与しましたが、効果はなし。そして亡くなりました。
流通された形で臨床試験が行われている
口から飲み込む薬は、胃で溶け、胃や腸で吸収され、血中に流れます。そして肝臓や腎臓で代謝され、身体の外へ尿となって排出されます。
薬に有効成分はもちろん入っていますが、溶け方、吸収のされ方、血中への流れ方、代謝のされ方も考えられ薬は製造されています。
そして、その形で臨床試験が行われています。
勝手に薬のかたちを変えて使用することは、薬の効果が期待できないことや、副作用の助長、大きな事故につながります。
飲み薬のかたち
飲み薬って錠剤、チュアブル錠、OD錠、舌下錠、バッカル錠、カプセル、粉薬、液体と種類がたくさんあります。
<そのまま飲み込む錠剤>
水と一緒に飲み込む薬。多くの薬がこの形態です。
<チュアブル錠>
錠剤の一種で、口腔内で噛み砕いて服用する薬。水なしで服用できる。咀嚼錠(そしゃくじょう)ともいわれる。名称のチュアブル (chewable)とは、主に「噛むことができる」と訳される。チュアブル錠でも薬の種類によっては、唾液で溶解させてから服用するものもある。
<OD錠>
OD錠はOrally Disintegration=口腔内崩壊錠の略です。口の中に入れるとすぐに唾液で解ける製剤で、服用する際に水や噛み砕いて飲む必要がありません。
<舌下錠>
舌の下で溶かす錠剤。噛み砕かず口腔内で溶かします。
<バッカル錠>
歯茎と頬の間で溶かす錠剤。噛み砕かず口腔内で溶かします。
<カプセル>
液状や粉状の医薬品をシートや容器で包んだもの。シートや容器は、体内で溶ける原料によって作られています。
<粉薬>
散剤とも言われます。量が調節しやすく、体重や年齢に合わせて処方ができます。複数の薬を合わせて粉薬で処方されることもあります。子どもに処方されることが多いです。
<液体>
飲み込みづらい高齢者や、錠剤、粉薬を飲めない子どもに使用できます。
参考:用語辞典/製薬・医療業界の転職支援アンサーズ
薬が飲みづらい方
薬のゼリーを使ってみる
水だとむせたり、水だけ先に飲みこんで喉に錠剤がへばりつくことも…。そんなとき、ゼリーだと飲めます!
らくらく服薬ゼリー
ローカロリー・ノンシュガー・ノーアレルゲンのため、糖尿病やカロリー制限、アレルギーのある方にも安心です。サプリメントにも使用できます。ゼリーで包むため、味やにおいが気になりません。
おくすり飲めたね
子ども向けに味つきのゼリーになっています。大人でも使用できます。スティックタイプとパウチタイプがあります。パウチタイプだと使い切れないことが多いので、スティックタイプがお勧めです。ブドウ、ピーチ、いちご、チョコ味があります。
4種類のパック売り
薬のかたちを変更できるかも
<そのまま飲み込む錠剤>の水と一緒に飲み込む薬が飲みづらい方、チュアブル錠やOD錠でのお薬に切り替えることができるかもしれません。粉薬に変更することもできるかもしれません。
薬のかたちを変えたいときは医師、薬剤師に相談
自己判断で薬のかたちを変えないようにしましょう。医師、薬剤師に相談しましょう。身体の治療のために内服している薬。悪い影響がでたら悲しいです。
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